「心が満たされない」人生に明るい色を足してくれる本

「心が満たされない」人生に明るい色を足してくれる本 児童書

寒さで凍えそう

「芸術はうさうさだ」
どうも、うさうさです。

寒い日が続いていますね。出不精のうさうさは、更にお家に籠るようになってしまいました。
今日は特にやることもない――。
一人でお家にいると、せっかくのお休みも何だか寂しく、満たされない気持ちになります。

そんな時こそ本が必要です。

人生に明るい色を足してくれるのは、芸術かもしれない――。
今回はそんな絵本をご紹介します。

うさうさ
うさうさ

衣食住だけじゃ、満たされないのよー。

こんなひとにおすすめ
  • 4歳~大人
  • 心が満たされない人
  • お家に籠っている人

『フレデリック-ちょっとかわったのねずみのはなし-』

概要

『フレデリック -ちょっとかわったのねずみのはなし-』レオ・レオニ/作   谷川 俊太郎/訳 好学社 1980年 4-7690-2002-3

のねずみたちは、もうじきやってくる冬に向けて準備を進めていました。だけどフレデリックだけは別。他の のねずみたちとは違い、光や色、言葉を集めていると言い――。

あらすじ

冬じたく

5ひきの のねずみたちは牧場に程近い石垣の中で暮らしています。もう時期冬がやってくるので、昼も夜も働き、食べ物を集めていました。
ただ、フレデリックだけは別。皆んなとは違い、黙ってじっとしています。
「どうして きみは はたらかないの?」
そう聞かれると
「ぼくは おひさまの ひかりを あつめてるんだ。」と答えます。

またある時は、半分眠っているようでした。みんなは少し腹を立てます。それでもフレデリックは「ことばを あつめてるんだ。」と答えます。

うさうさ
うさうさ

まるでアリとキリギリスみたい……。

冬の到来

冬がやってきて、のねずみたちは 隠れ家に籠りました。始めのうちはご飯も沢山あり、まぬけなきつねの話をしあったり、ぬくぬくと楽しく暮らしました。
ただ、段々ご飯は無くなっていきます。寒くて凍えそうになり、お喋りをする気にもなれません。

魔法のように

そんな時、みんなはフレデリックが言っていたことを思い出します。「きみが あつめた ものは、 いったい どう なったんだい、フレデリック。」問われたフレデリックは口を開きます。「めを つむって ごらん。」フレデリックが集めたものは魔法のようにみんなを暖めていき――。芸術の大切さが伝わる、大人にもおすすめの絵本です。

終わりに

真面目に働いて生きることはとても大切なことです。
でもそれだけでは何か満ち足りない……。
そんな時に心を豊かにしてくれるのは芸術なのかもしれません。

「芸術」というと堅苦しいですが、まずは取っつきやすいものから、その世界に触れてみるとよいかもしれません。きっと新たな発見があるはずですよ。

ちなみに、2025年の夏頃、渋谷ヒカリエではフレデリックの作者レオ・レオーニさんの「レオ・レオーニの絵本づくり展」が予定されています。ご興味のある方はぜひ!

うさうさ
うさうさ

「そう いう わけさ。」

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